2月末に一尾だけ捕まえた鬼カサゴ。半身と中骨を冷凍しておいたのだが、また鬼退治に行くことが決まり、しゃぶしゃぶでいただいた。
あまり雑味を加えないほうが美味しいから、シンプルに野菜とキノコ、昆布出汁だけにしてポン酢でいただいた。
中骨は先に鍋に入れてグツグツ煮立つのを待ち、鍋が怒りだしたところで、極めて薄く削ぎ切った鬼の身を泳がす。
流石大鬼シャブだ
薄くても湯にくぐらせて崩れることはなかった。あくまでも毅然として口の中で跳ね返すほどの抵抗を見せる。魚でここまでの弾力は味わったことがない。きっとモロコやクエの大型並みの力を持っているのだろう。
噛み締めながら、鬼の強さに敬意を表した。これは並の酒を合わせては鬼に失礼と、美濃の銘酒「三千盛純米大吟醸」を合わせた。
芥子粒ほどの脂が浮き出た濃厚なスープは勿体ないのでミスを足し、別鍋に上澄みを取り後日ラーメンスープにすることにし、のこりの
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